b09036「EQ こころの知能指数」 幸せになりたいならIQよりEQ ☆☆
大学院の読書会的な授業の指定本。

メモ

1. 本を読んでの感想

・社会生活というものが多様な人間関係の中で営まれている以上、いくらIQ(知性・理性)のみが優れていても、EQ(情動)で優れていなければ、何かを成し得ることはできないということは間違いない。

・自分が過去に受けてきた教育は、主に知識を蓄積する記憶力、読解力、科学的論理力に重きがおかれており、同世代の人は大概そうである。もう少しコミュニケーション力を養ってもよかったのではないか。

人の幸せというものは、IQではなく、むしろEQのほうに意味があるのだろう。人生を仲間との協調の中で、幸せに生きたいのなら、より高めるべきはEQということなのだろう。(社会的に成功したいならばEQにプラスしてIQということだろうか。)

 

2.必ずしもできていないこと(より向上できること)

<<不快な感情をコントロールする能力は、精神の幸福を得るカギだ。不快な感情が極端に強くなったり長時間持続したりする状態は、精神の安定をおびやかす。>>一方で、<<苦しみも、想像性や高い精神性を養う力だ。苦しみは精神を強靭にしてくれる。>>p.110 苦しみを肯定的に捉えて、そこから何かを学ぶことで、人は成長できると思う。ただ、苦しみはえてしてマイナス方向に落ちていくが、そこで舵を波に逆らってプラス方向に向けられるかが大事。そこに自分の感情をコントロールする意味がある。

<<思考し計画を立てる、高い目標に向かって訓練を続ける、問題を解決する、といった知的な能力を情動が阻害するか助長するかによって、持って生まれた才能をどこまで発揮できるか、ひいては人生でどこまで成功できるかが決まる。また、自分のやっていることに熱意や喜び―あるいは適度の不安―のような情動による動機づけがあるかどうかによって、目標達成の度合いもちがってくる。才能を活かすも殺すもEQ次第なのだ。>>p.153  IQが活かせるかどうかもEQ次第であるというのは納得ができる。基本的に社会で認められるような人はIQに加えてEQも高い人が多いということなのだろう。

 

<<笑いは多幸感と同じで、思考の幅や連想の幅を広げてくれる。それによって見えなかったものが見えてくる場合も多い。これは創造的な仕事だけに必要な能力ではなく、複雑な関係を理解し決断の結果を予見するのに必要な能力だ。>>p.162 余裕のないときは失敗をしやすいし、ある一面からしか物事を見ることができずに息詰まることが多い。逆に笑いの出るような適度にリラックスした雰囲気のときにはアイディアが浮かび、共同作業もうまく進んでいくことが多い。(リラックスしすぎは×)

<<希望をもちつづける能力の高い学生は自分自身に高めの目標を課し、しかも一所懸命努力してその目標を達成する力がある。知能が同じなら、学校の成績を決めるのは希望の力だ。>>p.165 希望はプラス思考と高い目標設定と実行力を生み出す。夢・希望が大きい人間は強い

<<「フロー」は忘我の境地だ。「フロー」状態の人間は目の前の課題に熱中するあまりすべての自意識を忘れ、日常生活の些事を―うまくやろうという意識さえ―忘れてしまう。「フロー」の瞬間にはエゴが消失している。>>p.172  あるところまで自分を追い詰めて、集中したときに初めてフローの心境になれると思う。自分が、仲間が、相乗的にそうした気持ちになれたなら素晴らしい。(実際には最近の日常生活においてそこまで集中することがないようにも思う。)

<<対人能力を決定するひとつの要素は同調性をどのくらい器用にこなせるかだ。(略)優秀なリーダーや俳優の条件は、このような方法で何千という聴衆を動かす力をもっていることだ。>>  人の心との共鳴性のようなものを会得して、それがプラスの方向に動くものであれば素晴らしいだろう。それには自分が人の感情を運ぶ乗り物(飛行機、ロケット、空飛ぶ絨毯)のようにならないといけない。 以上

 

<おまけ>

・自動思考(自分自身や自分の人生にかかわる人々について瞬間的に脳裏に浮かぶ仮定的背景のようなもので、そこには深層に存在する心的態度が反映されている)により、自分が犠牲になっているといった思考が引き金になって情動のハイジャックが起きてしまうと、人間関係(夫婦関係)がうまくいかなくなってしまうため、心を静めるように気をつける必要がある。また、男性は女性に比べて議論を避ける傾向があり、女性は男性を糾弾しすぎる傾向にあるので注意が必要である。

<<「不安に過剰反応する子供のためによかれと思って挫折や不安をすべて取り除いてやる母親は、逆に子供の不安感をひどくしていると思います」>>p.397


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